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カントリーエレベーターを見学させていただきました!

お知らせ

こんにちは。アグリノート・サポートチームです。

突然ですが、「カントリーエレベーター」をご存知ですか?

水稲農家の皆様は当然ご存知のことと思いますが、お米の生産に携わっていない方のなかには、はじめて聞いたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

カントリーエレベーターとは、「米穀の乾燥・調製・貯蔵ができる施設」です。
よく似た施設にライスセンターがありますが、カントリーエレベーターはライスセンターに貯蔵の機能が加わった進化版、大型版と言えます。

私たちのオフィスのある新潟市一帯の越後平野はほぼ稲狩りが終わり、早くも新米が出回る時期になりました。
まさにこの時期、各地のカントリーエレベーターは一年で最も忙しいシーズンに突入。連日フル稼働しています。
そんなカントリーエレベーターを、JA越後中央様のご厚意で見学をさせていただきましたので、今日はその様子をレポートさせていただきます。

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今回見学させていただいたのは、JA越後中央燕カントリーエレベーター。
時計台のような塔と大きな5つのサイロが目を惹きます。

お伺いしたのは8月30日。今年の新米の受け入れ開始初日でした。

まずは早生品種の「雪ん子舞」から。これから期間を区切って1品種ずつ受け入れていきます。
こちらが1日に受け入れるお米の最大量は400t! そして1日に300tが乾燥され、乾燥と貯蔵を繰り返しながら保管していきます。

カントリーエレベーターに到着したお米は一旦貯蔵庫に入るのですが、この受け入れ時に自動で検査分が取り分けられ、乾燥の工程と同時進行で品質検査が行われます。

自動で検査用を抜き取り

こちらがお米の投入口です。

投入口

この受け入れの風景には驚きました。フォークリフトで持ち上げられたコンテナが90度以上回転!中のお米がザーッと投入されます。フォークリフトのまさかの動きにサポートチーム大興奮!

投入口での受け入れ風景

こうして受け入れたお米は一旦貯蔵庫に入り、ゴミなどを取り除く調製と乾燥の工程を経て品質を保った状態でサイロに保管されます。そして必要なときに必要な分だけ籾殻を外し、玄米となって出荷されていきます。

さて、こちらがJA越後中央燕カントリーエレベーターを制御する重要機関です。
細かいボタンが無数に配置され、押してみたい心をくすぐられます。中央の図上で現在稼働中の部分が確認できます。

中央監視制御盤

今回ご案内いただいたJA越後中央の遠山さん。
お米を受け入れてから保存されるまでの工程を、画面を指しながら丁寧に教えてくださいました。

遠山さんの説明を受けるの図

なんとこのカントリーエレベーターは運用開始から25年ほどが経つ大ベテラン!
外壁がコンクリートのサイロは地盤が良い立地だからこそのもので、最近ではあまりお目にかかれないのだそうです。

受け入れからの流れを教わったところで、いよいよカントリーエレベーターの建物内部に潜入です!
まず向かうは籾殻を乾燥させるために温風を送り出すタービン部分へ。

タービン

先ほどご覧いただいた建物の外観写真の手前、時計下の赤い三角屋根の建物下にこの大きなタービンが2機設置されています。実際に点火して動かしていただくとものすごい迫力!気温や湿度によって火の状態を微妙に加減し、最適な状態で籾を乾燥させていきます。

タービンに着火

タービンを拝見したあとは貯蔵するサイロの下部、上部へと案内していただきました。
そのサイロ上部へ向かうところ、見上げてみるとずっと上に続く階段が。いかにカントリーエレベーターが背の高い建物なのかがわかります。

カントリーエレベーター内部

小学生の見学などでは先に保護者の方がギブアップしてしまうこともあるそうで。この日のサポートチームメーンバーには高所恐怖症はいなかったのですが、それでも途中下を見てしまうと……心拍数が上がりました。

繁忙期には24時間フル稼働なカントリーエレベーター。この建物内部を何往復も上り下りし、サイロの中を確認することもあるのだとか。職員の皆さんのスタミナに脱帽です。

サイロの下部から上部へと長い階段を上り切った先にあったのは、眼下一面に広がる稲穂のじゅうたんでした!
遠くに弥彦山、お天気のいい日は新潟市内のビッグスワンスタジアムも見渡せる大パノラマです。

屋上からの風景

カントリーエレベーターが忙しく稼働するのと比例して稲刈りが進み、ここから見える景色が変わっていくわけですね。

ゴミや籾殻の除去と乾燥だけではなく、温度・湿度が保たれた最適な状態で貯蔵されるカントリーエレベーター。
お米が収穫されてからどのような工程を経て市場に出荷されるのかがわかる、とても貴重な体験をさせていただきました。
そして、一年中美味しいごはんが食べられることへの感謝がさらに深まった気がします。

お忙しい中ご案内いただきましたJA越後中央の遠山様、あらためてありがとうございました!!

 

 ≫今回サポートチームがお邪魔したのはこちら≪
JA越後中央燕カントリーエレベーター|新潟県燕市東太田2458‐1
JA越後中央ホームページ  http://www.e-ja.or.jp/