アグリノート ブラウザ版 生育記録に『生育イベント』が追加されました
こんにちは。アグリノート・サポートチームです。
アグリノート・ブラウザ版の生育記録の作成機能に、あらたに『生育イベント』が追加されました。
『生育イベント』とは、「発芽」や「開花」、水稲の「出穂」など、作物の生育過程における大切なタイミングのことを指します。
『○○が確認された▲日後に××をする』といったように、栽培計画に影響するものもさまざまある生育イベントを、正確に記録してよりスムーズな栽培計画の作成や栽培管理、記録の振り返りにつなげていただければと思います。
それでは『生育イベント』の記録画面と、各種確認画面をご紹介しましょう。
生育イベントを記録して生育記録を有効活用!
生育イベント記録の作成
[記録する]>[生育]と進むと、[生育記録の作成]画面が開きます。
ここで登録できる記録が増えたので、従来の作物の生育具合を数字で記録するのは[計測項目](*1)を、生育イベントを記録する場合は[生育イベント]をクリックします。
日付、作付などに続いて、生育イベントの[+選択]をクリックします。生育イベントの選択画面が開きます。
初期設定では、「出穂」・「発芽」・「開花」が登録されています。このほかの名称で記録する場合は、右上の[編集]ボタンから追加の登録を行います。
下の画像は生育イベントを登録したイメージです。
記録に画像を添付すると、状態がわかりやすく共有できます。
生育イベントの設定
生育イベントの項目の登録は、[設定]>[生育項目]へ進みます。
記録の作成時と同じように、初期設定では[計測項目]が表示されるので、[生育イベント]をクリックしてから登録を進めてください。
他の設定と同様に、グループ名とイベント名が登録できます。
なお、生育イベントの登録に限らず、記録の作成途中でも項目の追加・編集ができます。
続いて作付設定の[栽培計画]の登録手順を例にご紹介します。
栽培計画での生育イベントの設定
作付情報として登録できる[栽培計画]ですが、これまでの作業項目を対象に「どの作業をいつ頃やるのか」の登録に加え、生育イベントも栽培計画に組み込めるようになりました。
これにより、「○○があったから何日後にこの作業をやる」といった計画が登録できるようになりました。
[設定]>[作付]を進み、対象となる作付をクリックします。
画面右の[栽培計画]をご覧いただくと、設定項目に[生育イベント]が追加されています。
[+選択]をクリックして計画に生育イベントを組み込みます。
生育イベントの候補に対象項目がなかった場合は、[編集]をクリックして生育イベントを追加します。
下の画像が生育イベントの編集画面のイメージです。
生育イベント名、またはグループ名の入力欄をクリックして追加登録します。
この画面での操作は、記録の作成途中で項目を編集する場合も同じ手順になります。
事前に設定しておくのを忘れてしまった場合でも、記録作成の流れで新規追加・編集ができるので、ぜひご活用ください。
栽培計画に追加した生育イベントは下の画像のように組み込まれます。
作業項目とアイコンが異なるので、すぐに確認できると思います。
上の画像の例では、生育イベントとして「田植え」を登録しました。
田植えの(例では5月中旬で設定)3日前に「代かき」を行う予定を設定しておく場合、「代かき」欄の右:編集アイコンから設定を行います。
下の画像が「代かき」の計画編集画面です。
今回のリリースにより、作業実施時期の[経過日数での指定]ができるようになりました。(上の画像の赤枠です)
ここで、「田植えの3日前に代かきを実施」の登録を行います。
上の画像は生育イベント「田植え」の計画をもとに、作業項目「代かき」の実施時期を登録した状態です。
このように、生育イベントきっかけ、または特定の作業項目の実施時期に紐づいて作業予定を登録することが可能になりました。
栽培計画の作成がより便利に、栽培暦に沿った登録がしやすくなっていますので、ぜひ栽培計画の登録をお試しいただければと思います。
生育イベント記録、計画の閲覧
栽培計画に登録した生育イベントは、カレンダーの予定表示も反映されます。
また、生育イベントの記録は、作業記録などと同様にさまざまなところで閲覧・確認できます。
生育イベントを記録すると、「去年の開花はいつ頃だったかな?」といった振り返りも容易になります。
また、栽培計画の作成と栽培管理も有意義なものになるのではないでしょうか。
生育イベント記録機能をご活用いただけたら嬉しいです。
引き続きアグリノートをよろしくお願いいたします。
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*1 このたびのリリースより、従来の[生育項目]は[計測項目]に名称を変更いたしました。生育記録のデータ出力時の項目名も[計測項目]に変更になりますので、あらかじめご了承ください。
※本機能は、生産性革命に向けた革新的技術開発事業の「ドローン等を活用した作物生育の診断技術及び作付・栽培管理最適化システムの開発」の取り組みにおいて開発したものです。