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『アグリノート米市場(こめいちば)』1周年の大幅アップデート

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事前契約に加えて現物契約にも対応!米の運送手配のデジタル化も!
『アグリノート米市場(こめいちば)』1周年の大幅アップデート

 

 ウォーターセル株式会社(本社:新潟県新潟市、代表取締役社長:齋藤達也、以下「ウォーターセル」)が2020年秋に提供を開始した、米生産者と米卸業者・実需家にオンラインで米取引の場を提供するサービス『アグリノート米市場』は、1周年を迎えました。
 そしてこの度、以下のとおりサービス内容の大幅なアップデートを行いました。

 

《アップデート1:事前契約に加えて現物契約にも対応》

 従来のアグリノート米市場は、事前契約(播種前~収穫前の契約)の米取引のみが取扱い対象でしたが、この度、収穫後に生産者の手元にある「現物」の米取引も取扱い対象となりました。
 商習慣上、米取引の多くは秋の収穫後に価格や条件を決める事が多く、そのような取引にも対応してほしいとの生産者および米卸業者・実需家の要望を取り入れたものです。
 オンラインでの米の売買契約という新しい販路について、既に経験のある取引形態から始めることで、多くの方にアグリノート米市場を使っていただけることを期待しています。

 

※画面は開発中のものです

《アップデート2:米の引取りの運送手配から代金支払情報の管理までをオンラインで実現》

 アグリノート米市場で成立した米取引では、買い手となる米卸業者・実需家が米の引取りのための運送手配を行いますが、この運送手配がオンラインで可能となりました。
 また、成立した米取引の運送手配状況や引取り日、代金の請求・支払情報を、売り手と買い手のそれぞれがスマートフォンやパソコンで入力・確認できます。売り手も買い手も、取引相手や運送会社との電話やFAXの往復から解放され、システム上での情報の一元管理が可能となります。

※運送手配はラクスル株式会社の物流のシェアリングプラットフォーム「ハコベル」( https://www.hacobell.com/ )との連携により提供します。
※ウォーターセルは運送取次業となります。

 

アグリノート米市場 サービス概要|参画業者それぞれのできること

《アグリノート米市場とは》

● アグリノート米市場は、オンライン米取引仲介サービスです。専用のアプリケーションを使用して、ウォーターセルが提供する営農支援ツール「アグリノート」のユーザーである米生産者と、米卸業者・実需家がインターネット上で米の売買取引をする場を提供します。

栽培開始前後から収穫開始前までの事前契約を取り扱うことが特徴です。最大で約1年後に収穫・売買する米の銘柄・価格・数量を予め決めることで、米生産者の計画生産・経営の安定化を支援するとともに、米卸業者・実需家の調達の安定化に貢献します。

※「米取引の事前契約は、量の確保や価格変動のリスクヘッジなどにより、個々の事業者にとって取引や経営の安定を図るためのものであり、その拡大は、米のフードチェーン全体において、需給や価格の安定をもたらすと期待される」(出典:「米取引の事前契約研究会」(令和3年) 座長メッセージ)ものとして、農林水産省にて研究会が開催されています。

● アグリノート米市場は、売り手と買い手の売買契約を仲介するものであり、直接的には契約に関与しません。ただし、2者間における米の受渡不備や代金未払いのリスク低減のため、代金収納代行の仕組みを提供します。(米の引渡し確認後に買い手から玄米代金を預かり、続いて買い手による現品の受取り確認後に、売り手に米の代金を支払います。)

● 2020年10月~から2021年9月までの1年間で、買い手である米卸・実需家は約20社、売り手である生産者は700組織超にご登録頂き、延べ600件計2,000口超(1口は約200俵。計約25,000玄米トン)の米の買付情報が公開され、多数の成約がありました。

 

《今後の展望》

 アグリノート米市場は、利用者の様々な要望にお応えするためのサービス拡充や、快適にご利用いただくための改良を継続的に行います。例えば、売り手全員に公開される買付情報とは別に特定の売り手に向けた限定的な買付情報を出す仕組みや、数量や価格その他の条件を交渉できる仕組み、複数年契約などの仕組みを検討しています。発展を続けるアグリノート米市場に引き続きご期待ください。

 


 

アセット 1 (3)【プレスリリース】 事前契約に加えて現物契約にも対応!米の運送手配のデジタル化も!
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