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トップページ 導入事例 GAP アグリノートに貯めたデータは大切な財産。今後も農業を続けていくために有効活用していきたい。

アグリノートに貯めたデータは大切な財産。
今後も農業を続けていくために有効活用していきたい。

群馬県利根郡農業生産法人 有限会社 髙橋菜園

この事例のポイント!

  • モバイルアプリとPCブラウザをバランスよく使い分け
  • GAP認定の取得に圃場マップを活用
  • メモ欄を上手く使って細かな情報を記録

髙橋菜園

露地野菜の作り方も昔から随分と変わっている。伝承の意味でも記録を大切にしたい。

レタスを中心に、小松菜、ほうれん草をすべて露地栽培で手掛ける髙橋菜園様。アグリノートを導入して2年ほどですが、記録がびっしりと埋まったカレンダー画面から、運用に手ごたえを感じていただけているのがわかります。地元JAのレタス部会でも積極的に活動されている代表の髙橋様に、アグリノートをどのように活用しているのか、導入前後で管理状態がどのように変わったのかなど、お話しを伺いました。

JGAP 認証取得への挑戦と、記録のデータ化を意識するタイミングが合って、アグリノートを利用開始!

– アグリノート導入までの経緯をお聞きしたいのですが、まずアグリノートをどのように知りましたか?

「今後も農業を続けていくために、あとはノウハウの伝承も意識していたので、PCを活用して記録を残したいと思いネットで検索しました。いろいろ調べて、他のツールも合わせて3つに絞って検討しましたが、アグリノートが感覚的に見やすく、簡潔な印象でした。以前から『面積計算アプリ』を使っていたのでアグリノートも見やすいと感じたのかもしれません。」
※面積計算アプリは、現在は提供を終了しております

– アグリノートでやってみようと思った理由は何だったのでしょうか。

「露地野菜の作り方も昔と今では随分と違います。機械が変わったのも大きいですが、この20年ほどの間で大きく変わりました。以前の栽培内容を確認しようとしても、紙にメモしたものは読みづらかったり、昔の農薬のことが書かれていても名前以外よくわからなかったりということも多いです。アグリノートだと農薬が検索と連動(検索してFAMICデータを登録できる)していて、農薬の用途、成分なども登録されて使った履歴が残せる。便利ですよね。
あとJGAP認定の取得に向けて動き出したのと、ツールを調べていたタイミングがうまく合ったのもあります。JGAPの取組みを指導してくださった方に『(アグリノートは)いいよ!』と言われたことも決め手でした。」

– JGAP認証の審査を受けるにあたり、アグリノートをどのように活用されたのか教えていただけますか?

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「JGAPで求められる圃場の管理として、1圃場ずつ状態とリスクの把握が必要で、地図を何から持ってくるかを考えたときにアグノートのマップが良かった。圃場ごとにプリントして、スタッフ皆で圃場の状態や注意点を書き込んだものをファイルしています。審査の際もこのファイルを確認してもらいました。」

はじめの設定は大変でも、しっかりやっておけば記録の作成は手間にはなりません。

– アグリノートの導入前後で、どのような変化がありましたか?

「以前は圃場の数が多すぎて、たまに作付ロス(何も植えないまま時期を過ぎる)をしてしまうことがありました。それが、マップ上で圃場ごとの栽培記録を確認していれば、まず起こりません。アプリでも圃場が登録できるので、新たに借りる圃場について地主さんと話をしたら、すぐにアプリで圃場を登録します。そして家に帰ってからPCできちんと登録し直して、何を植えるか考える、という流れです。
記録もほぼクリックだけで入力できるし、細かい点はメモ欄に入れられるので、操作しているのは毎日15分程度。手間にはなっていません。気持ちの面では作業の記録が残っている安心感がありますね。栽培履歴を求められてもいつでも出せますし。」

– アプリとPCブラウザ版をうまく使い分けていますね。それでは日々の記録の入力や確認など、アグリノートをどのようにご利用いただいているか、具体的にお聞きしたいと思います。記録はどのように付けられていますか?

「農薬散布は現場でアプリから記録して、他の細かい作業の記録は終わってからゆっくりPCから入力しています。アグリノートの操作は私ひとりで行っています。インターン生や実習生もいるので、都度作業を指示してやってもらって、記録はこちらで入力します。」

– 記録と管理をおひとりで行っていると。

「アグリノートに入力した情報は財産だと思っています。農薬や肥料の情報、使用履歴も大事な財産。以前から個人でつけているメモと、アグリノートに設定した内容と入力した記録を、自分がチェック・管理できる今の運用スタイルで続けたいと思っていますね。」

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– アグリノートを操作する際、よく見る画面、使う機能は何ですか?

「いろいろなところから記録を見ますが、カレンダーはよく見ています。作付ごとの記録は頻繁に確認しますね。以前はこの画面([記録を見る] > [作付から]で閲覧できる作付別の記録表示画面)の表示が重くて見づらかったのですが、改善されてよかったです。オフシーズンには出力機能をよく使います。圃場ごとの振り返りのためにデータを出力して確認しています。」

– それでは、アグリノートのどのような点に「便利さ」を感じていますか?

「トレーサビリティの関係で、栽培履歴を出力できるのは魅力です。紙に手書きで提出しようとすると事務の手間が多くなってしまいますから。最初の設定は大変ですが、設定をしっかりやっておけば日々の運用はとても楽です。
収穫記録、出荷記録で圃場ごとのロス率を割り出せるのもいいですね。計画を立てる上で重要な情報です。どれだけ植えて、どれだけ出荷できるかがわかるのは大きいです。
細かい部分ですが、作業記録で[何時から何時までやった]という入力ができるのはとてもいいです。スタッフの管理をするにもいいし、JGAPでもそのような記録の仕方を薦められています。」

– ありがとうございます。反面、使いにくいなと感じる点はありますか?

takahashi_saien_img001@2x「ひとつのシステムが農業全体をカバーするのは難しい気がします。【水稲用】【野菜用】などに分けられていた方が良さそうです。作付に応じて機能を選べるというのも良いかもしれないですね。あと、残念ながら生育記録は使っていません。(葉物野菜は一回の栽培期間が短く、年に何作もするので)葉物農家さんは嫌になってしまうかも(苦笑)。
それから出荷記録の入力欄も、単価を入力すると大変なことになります。ケース単位ではわからないのと、出荷から入金まで間があくので、どのタイミングで出荷記録に登録するのかが難しいです。」

– 最後に、アグリノートへのご要望をお聞かせください。

「実は、播種や育苗の時期ごとに分けて栽培の記録をつけるのが難しいんです。小松菜は、時期によってはほぼ毎日播種するので、播種するたびに新しい作付を作成していては管理が追いつきません。なので、作付は“小松菜”でひとつにして、作業記録や収穫記録、出荷記録のメモ欄に、いつ播種したものなのかを書き込んでいます。播種や育苗の時期ごとの管理が、簡単にできるような仕様になると嬉しいですね。」

– 本日は貴重なお話しをお聞かせいただきありがとうございました!

(取材:2020年3月6日)

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