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トップページ 導入事例 TOPページ掲載 重要なのは栽培の見える化、そして経営の見える化。記録データは改善方法を見つけ、考えるための基礎になります。

重要なのは栽培の見える化、そして経営の見える化。記録データは改善方法を見つけ、考えるための基礎になります。

山梨県甲州市有限会社ぶどうばたけ

この事例のポイント!

  • 紙での記録管理からアグリノートでのデータ管理に移行
  • スタッフ全員がアカウントを所持して記録作成
  • 記録の管理はカレンダー画面で細かくチェック
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紙で管理する時代ではない。データ管理なら作業の漏れ抜けチェック、共有も即できる

ぶどうの一大産地として知られる山梨県甲州市。山岳地帯にある勝沼ぶどう郷駅を出ると、眼下に広がる一面のぶどう棚に圧倒されます。ぶどうばたけ様はこの「フルーツとワインの都」で40品種以上のぶどうを栽培。自社でワインの醸造など商品開発・販売も積極的に行っています。
アグリノートを導入されてから3年が経過し、導入に至る経緯や前後でどのように管理・運用が変わったのかを振り返りながら、今後のアグリノートの利活用についてを管理者として利用されている三森 基史さんに伺いました。

作業効率の向上や課題改善を目的とした実証事業をきっかけに、農業ICTの活用へ

– はじめに、アグリノートをはじめられたきっかけ、経緯からお伺いできますでしょうか。

「今はスマホ、インターネットの時代ですし、何らかの形で管理に取り入れられないかと思っていたところ、JMAC(日本能率協会コンサルティング)さんから作業効率の向上や課題改善を目的とした実証事業に関する提案を受けました。その実証事業で使用する記録管理ツールにアグリノートが決まったのがきっかけです。」

– 他の営農管理ツールとの比較、検討はされましたか?

「実証事業のお話しがくる前に、他の農家さんのICT導入の事例を見ていいなと思っていましたが、どうもコストが高くて。実証事業の取組みに作業記録の電子化があり、それまでの手書きの日報での管理を改善できそうなこと、さらに導入コストが低く続けていけるものとしてアグリノートを導入することになりました。」

– アグリノートを使い始めて、それまでに抱えていた課題は改善されましたか?

ぶどうばたけ_本文01「手書きの日報は見たいときにすぐに見られないし、何より紙はかさばります。電子化されていればいつでもどこでも確認できると思いました。実際記録の振返りがしやすいです。はじめた当初は実証事業として付けるべき記録を指定されたので、記録をつけること自体が大変でした。その分記録データの分析が可能となったおかげで作業行程の見直しができ、結果として作業時間を短縮できました。
アグリノートの利用を含む農作業情報の活用を通して、スタッフのスキルアップなど、相乗効果で作業の効率アップにつながった手ごたえを感じています。」

自分の作業内容は自分でつけることで、記録の漏れ抜けを防止

– 手書きの日報からアグリノートへの切り替えには問題はありませんでしたか?

「導入当初からスタッフ全員にアカウント(ID/PASS)を登録して記録をつけてもらいました。紙のメモからアグリノートへの切り替えはスムーズに受け入れてもらえたと思います。スタッフが平均40歳以下と若く、アプリを使うことへの抵抗感がないのが良かったのかもしれませんね。アプリもバージョンアップが繰り返されて、どんどん使いやすくなっていますし。」

– スムーズに移行できたようでよかったです。それでは毎日の記録作成、管理はどのようにされていますか?

「以前は終礼のときに日報を書いていたので、アグリノートへの記録の入力も終礼前にやることが多いようです。私も一日の最後にまとめて記録をつけることが多く、私が入力するときには他のスタッフの記録がすべて入力された状態なので、全体の確認も合わせて行っています。
繁忙期は記録を都度つけるのが難しいので、管理者がまとめて入力することもありますが、通常は代理入力はせず、自分の作業内容は自分でつけてもらって記録の漏れ抜けのないようにしています。」

– スタッフ間の連絡や情報共有はどのようにされているのでしょうか?

ぶどうばたけ_本文02「私が記録を見てその場でスタッフに指示したり、現場で過去の記録を見てポイントを確認することはありますが、スタッフは作業時間や使用したものなどを記録するのが中心です。アグリノートからは外れてしまいますが、日々の状態確認はホワイトボードに書き出して皆で確認していますし、現場で気づいたことは写真に撮って、スタッフ全体のLINEグループで共有しています。」

– アグリノートを操作する際、よく見る画面、使う機能は何ですか?

「よく見るのはカレンダーが圧倒的に多いです。日付ごとに記録をチェックしています。圃場も一覧で見ることが多くて、マップから指示をすることはほとんどありません。作業実績の確認、振り返りを一番大きな役割として使用しています。」

生産に一層注力するには記録の利活用が重要

– それでは、今後はどのようにアグリノートを使っていきたいと考えていますか?

「運用スタイルは現状維持で進めたいと思っています。これまで収穫記録は付けていませんでしたが、どこまで入力すべきかを考えて入れてみたいですね。
年々天候不順が目立って、過去の記録との比較に意味があるのか悩んだこともあるんです。それでも『なぜ収量減になったのか』はわからないといけない。販路より生産に力を入れたい気持ちもあります。そういう意味でも『昨年のこの時期はこれをやったよね』と記録の振り返りができるのは重要だと思っています。」

– 最後に、アグリノートへのご要望をお聞かせください。

「繁忙期には記録数が倍増するので、カレンダーのカスタマイズができたらいいですね。お気に入りフィルタのような、特定の作業の絞り込み表示ができると便利だと思います。ぶどう農家としてはジベレリン処理カレンダーを作りたいです。全体カレンダーと特定の作業に絞ったカレンダーを簡単に切り替えて見られると嬉しいです。
あとは天気、最高/最低気温が自動で入力されるといいと思います。春先からの積算温度はとても大事で、天気予報を見て作業することが多いので、気象情報が入ると助かります。」

– 貴重なご意見をありがとうございます。本日はお時間をいただきありがとうございました!

(取材:2020年10月29日)

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