導入事例

トップページ 導入事例 GAP 記録は自分たちのために取るべきものです。 そこから改善しなければならないことが見えてきます。

記録は自分たちのために取るべきものです。
そこから改善しなければならないことが見えてきます。

佐賀県鳥栖市JR九州ファーム株式会社

この事例のポイント!

  • 本部管理のもと各農場でアグリノートを運用
  • GAPの実践・取組みとして記録データを活用

JR九州ファーム様

“農業の安全をつくる”という思いを形にするために

今年4月、3つの農場(6品目)において、GLOBALG.A.P.認証を取得されたことを発表したJR九州ファーム株式会社様。さらに3つの農場が平成29年度内のGLOBALG.A.P.認証取得を目指していること、また今後すべての農場においてGLOBALG.A.P.を実践していくとの展望が大変話題になりました。
複数の農場におけるGLOBALG.A.P.への取り組みについて、全体を管理される立場から、また実際の農場の様子などをお伺いしました。

– GLOBALG.A.P.を意識したきっかけはどのようなことでしたか。

「弊社は農業に関しては全くの素人としてスタートしました。今でも日々農業を知り、多くの課題と直面しながら一つ一つの課題と誠実に向き合い、手抜きをしないことで成長を続けています。そのような中、「農業の安全」という疑問を感じることが多くなりました。またJR九州グループでは、全ての事業において”安全をつくる”という取り組みが行われており、弊社としても農業分野における”安全をつくる”ことの検討を進めて参りました。しかしながら農業の安全を指導できる人がいない現状を知り、何か良い事例がないかと模索していたところ、GAPという存在にたどり着きました。」

– 農場運営全体を管理される立場から、GLOBALG.A.P.の認証を受けたことで感じられた変化はありますか。

「GLOBALG.A.P.を学ぶことは、”農業の安全をつくる”という弊社の思いを形にするための一番の近道となるのではないかと感じていました。実際に取組み、認証を取得することで現場は大きく改善されました。弊社の農業は、『環境保全』・『労働安全』・『食品の安全性』の観点から、食品安全性を高めた≪持続可能な農業≫へと変わりました。
認証を取得した農場ではGLOBALG.A.P.の取組みが当たり前となっています。実践しないことでのリスクを理解したからこそではないかと思います。」

GLOBALG.A.P.を正しく学ぶこと。その歴史を学び、理解することがとても重要

– GLOBALG.A.P.の申請までの準備にどのくらいの期間がかかりましたか。

「平成28年4月から取組みを開始し、平成29年1月に認証審査を受けました。取り組みを始めてから認証取得まで約1年かかったことになりますね。」

– GLOBALG.A.P.へ取り組む中で、心がけたことや注意されたことはどのようなことでしたか。

「GLOBALG.A.P.を正しく学ぶことに取り組みました。その歴史を学び、理解することがとても重要だと思います。GAPは記録を取れば良いという方もいます。記録は相手のためではなく、本来は自分たちのために取るべきものです。そこから改善しなければならないことが見えてきます。一つ一つを正しく学び、正しく行動する先に≪持続可能な農業≫が存在するのだと思います。」

– その中で、アグリノートをどのようにご活用いただきましたか。

「GLOBALG.A.P.を実践していく中では、生産記録を求められます。基本的にはその記録媒体として活用しています。」

日本のGLOBALG.A.P.認証農場として、これからもGAPを実践し続けます。

– 今後のGLOBALG.A.P.に関する取り組みに向けて、アグリノートへのご要望をお聞かせください。

「アグリノートは今後も記録媒体として活用したいと考えていますが、GLOBALG.A.P.では、記録の中にもルールが存在しており、それらのルールをアグリノートが全てクリアしているというわけではありません。そこで弊社からアグリノートのGAP対応化について、要望をいくつか提示させていただきました。是非これらの改善を進めていただき、より操作性の高いシステムになることを期待しています。」

– 全農場のGLOBALG.A.P.認証取得を目指すと伺いました。GLOBALG.A.P.の継続対応についてどのようにお考えですか。

「GLOBALG.A.P.は作られる農産物の品質を保証するものではありません。私たちの日頃の農業の行いが適正(健全)であることを証明するものと言えます。流通上の価格のメリットなども存在しませんし、消費者へのPRもできません。それでもやるべきだと考えるのは、GLOBALG.A.P.の実践は人にとっても、農場(環境)にとっても、作物(食品安全)にとっても≪持続可能なもの(農業)≫を作ってくれるからです。
GAPに終わりはないと思います。取組む私たち自身が、常に改善を考え、継続して取組むからです。
GLOBALG.A.P.はこれまでの自分自身を否定する部分も多くあります。嫌がる農家さんもいらっしゃるかもしれません。ですがそれは、日本の農業の「安全」が、それほど世界のスタンダードから遅れているということなのかも知れません。私たちは日本のGLOBALG.A.P.認証農場として、これからもGAPを実践し続けます。」

 

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