導入事例

トップページ 導入事例 TOPページ掲載 農作業の記録をうまく集計できれば、経営に直結するデータになり得るのがデジタル化の魅力です。

農作業の記録をうまく集計できれば、経営に直結するデータになり得るのがデジタル化の魅力です。

この事例のポイント!

  • 出力データを活用し、勘と経験頼りの資材発注を脱却
  • カレンダーから今後の作業計画を検討
  • アグリノートとアナログ、それぞれのメリットを活かした管理・運用を実践

osakinojo_main

「データの蓄積には意味がある。」デジタルとアナログ、それぞれの良さを活かした管理とは

畑作や酪農が盛んな北海道の道東部・十勝地域。大崎農場様は、十勝地域の中核都市である帯広市で、小麦・てん菜・豆類・馬鈴薯・長芋を栽培されています。
アグリノートの導入後、一度は離れたものの2020年に再開。以来ご利用を継続されています。利用再開に至った経緯や、あらためてアグリノートを利用して得られた効果について、大崎真裕様にお伺いしました。

ITリテラシーの向上をきっかけに、システムで管理する意義を理解できるようになりました。

– はじめに、アグリノートを使おうと思った経緯をお聞かせください。

「十勝帯広エリアを対象とした営農サービスの実証試験のモニター募集があり、そこで初めてアグリノートを知りました。それまでは手帳での記録がメインでしたが、農作業日誌のアプリは前から使ってみたいと思っていたのでモニターに応募してみました。しかし、アプリに入力する手間を考えてしまったり、操作の仕方がうまくわからなかったりして、当時はあまり活用できませんでした。」

– そうでしたか。それから利用を再開されたのは、どのようなきっかけがあったのでしょうか。

osakinojo_image01
「新しいことに挑戦したくて、興味があったプログラミングを学び始めたことがきっかけです。データベースの構造などの理解が進むにつれて、「データの蓄積には意味があるんだな」と、自分の中で腹落ちする感覚が出てきました。自分自身のITリテラシーが向上していく中で、データを蓄積することの意味や重要性を感じ、利用を再開することにしました。

– 利用を再開していただき大変嬉しいです。使い始めてから何か変化はありましたか?

「一番大きな変化は資材発注ですね。これまではなんとなくの感覚で資材を発注しており、毎年買いすぎたり足りなかったりしないか不安がありましたが、アグリノートを導入してからは集計データを根拠にした発注ができるようになりました。
具体的にはアグリノートから出力したデータを使って、資材の「購入計画表」を作成して発注に活かしています。
農薬の発注では、昨年の農薬の使用履歴をもとに、作付面積からどの農薬がいくつ必要なのか把握しています。「購入計画表」は在庫数の確認のために、印刷して作業場にも置いてあります。」

 


osakinojo_image02

カレンダー画面で過去の作業をいつでも振り返られるから、どこにいてもすぐに予定を作成できます。

– 現在はどのように記録をつけられていますか。

「日中は簡単なメモを取るにとどめて、夜にまとめてパソコンで記録をつけることが多いです。LINEで自分だけが所属しているグループを作り、作業の合間に作業内容や使用した農薬のメモを残しています。家に帰ってからそのグループに残したメモをもとにアグリノートに記録していますね。また自分の作業内容以外に両親の作業した分も、必要に応じて作業内容を聞いて入力しています。要望になりますが、モバイルアプリからの記録の作成では、圃場と作付を選択する際にデフォルト(初期値)で圃場が選択されていると入力の手間が減って良いと思います。」

– ご意見ありがとうございます。入力した記録はどのように活用していますか。

「カレンダーで前回作業した日付の確認や、作付ごとの防除計画の作成によく使っています。カレンダー画面で去年と現在の記録を比較して見ることができるので、計画を作成しやすくなりました。これまでは事務所に置いてある手帳に実績を残していたので、計画を立てるときには事務所に戻って作業したり、手帳を持ち帰ったりする必要がありました。アグリノートならパソコンやスマートフォンがあればどこでも実績を確認できるので、家に帰ってからでも場所を選ばず計画を作れるようになりました。

これからもデジタルとアナログ、それぞれの良さを活かした管理を継続していきます。

– それでは、今後はどのようにアグリノートを使っていきたいと考えていますか?

osakinojo_image03csv出力をもっと活用したいですね。資材の「購入計画表」もまだ改良できると考えていますし、さらに整えて精度の高いものにしたいです。
たとえば、資材や単価情報などのcsvをノーコードアプリ(プログラミングの知識がなくても開発できるアプリ)と連携させて、スマートフォンでも計画や経費などをチェックしやすくするような使い方を見出したいです。
デジタルとアナログそれぞれに良さがあると思うので、肥料の計算式など準備段階の構想は紙を使って整理し、作業実績はアグリノートのようにデジタルで管理しようと考えています。デジタルで管理することのメリットは、場所を選ばずに利用できることと記録を集計しやすい点にあると思います。
特に農業の作業時間や経費などは集計しにくいので、うまく集計できれば経営に直結するデータになり得ると考えています。」

– 管理したい内容を明確に持ってご利用いただいているようで、こちらも勉強になりました。本日はお時間をいただきありがとうございました!

(取材:2021年7月15日)

お客様情報

この事例と似た記事はこちら