年々規模が拡大。圃場数が増えてもマップで管理でき、作業履歴がデータ化されていれば問題ありません。
鹿児島県肝属郡株式会社肝付アグリ
この事例のポイント!
- 約500カ所の圃場を管理!
- 作業進捗をみて翌日の作業予定を登録。記録作成の時間を短縮
- 各種書類の作成・提出もデータダウンロードで効率化
大規模に展開するコントラクターの営農管理ツールの活用方法と、運用に対する手ごたえ
鹿児島県の東南に位置する肝付町。JAXAのロケット発射場があることでも知られるこの地域で、肝付アグリ様は農作業全般を請け負うコントラクターとして飼料作物を中心に生産・出荷をされています。アグリノートの活用においては導入から5年以上のベテランさん!継続してご利用いただいく中で感じられた手ごたえを詳しくお伺いすべく、導入事例へのご登場をお願いしたところ、「いつ来るのかと待っていたよ!」と快く取材に応じてくださいました。
導入以前に紙でやっていたことは、ほとんどアグリノート管理に移行できています。
– このたびは導入事例へのご登場を快諾いただきありがとうございます。
「いつうちに声をかけてくれるのかなと待っていましたよ(笑)。」
– そう言っていただけるととても嬉しいのですが、なんだか緊張しますね(笑)。それでは早速、アグリノートをはじめられた経緯からお伺いできますでしょうか。
「アグリノートを始めてから5年ほどになりますが、当時アグリノートの導入支援をされていた販売パートナーさんが営業にいらっしゃって紹介されたのがきっかけです。」
– それまではどのように管理をされていましたか。またアグリノートを使い始めて、それまでの課題は改善されましたか?
「アグリノートを始めたころ、耕作規模は50haほどでしたが筆数がすでに大変なことになっていました。地図に圃場を書き込んで、記録もメモ書きでしたから本当に大変で。アグリノートなら圃場の登録も簡単ですし、場所も今何を作っているのかもすぐにわかります。
記録データもダウンロードできるので、さまざまな書類の作成や提出も手間なくできています。だから今は大助かりですよ。」
圃場マップで場所・面積・作付がわかるから、翌日の作業予定もスムーズに組めます。
– それでは毎日の記録作成をはじめ、どのようにアグリノートを運用されていますか?
「スタッフはそれぞれにタブレットを農機に積んで現場に行きます。圃場の位置と現在地をアプリで確認できるので、作業する圃場を間違えることもなくなりました。
記録は作業を担当したスタッフがつけます。1日の作業が終わって、戻ってきてからその日の内容を入力することが日課となっていますね。
記録の作成はスタッフに任せています。間違いを見つけたら修正することもありますが、自分が担当した内容を記録していくことがモチベーションアップになっていると思います。」
– 圃場の数が多いと作業進捗の確認や作業計画の策定も大変だと思いますが、どのように管理されているのでしょうか?
「アグリノートで管理をはじめて一番いいなと感じたのは、作業予定を入れておけることなんです。うちではイタリアンえん麦1品目だけでも約110ha栽培しています。播種だと1日で作業できるのは約10haです。作付している圃場の位置と広さはマップでわかるので、効率よく圃場を回ることを考えながら、1日で撒ける面積になるまで圃場をタップしていけば作業予定が立てられます。
同じように刈り取り作業の場合では1回で5~6ha処理できるので、刈り取り以降の5つの工程をスタッフ1名が流れで作業ができるように予定を組みます。一日の最後に翌日の作業予定を登録しておけば、翌朝作業指示をする必要もありませんし、予定通りに作業をし終えたらアプリを見て[予定]を[実績]に変更するだけで記録が作成できます。とても楽ですよ。」
– 作業予定を入れておくことをうまく利用されているようで嬉しいです。圃場や作付の管理のほかに、どのような点で利活用できていますか。
「労務状況や機械の稼働状況のチェックも記録データをもとに対処できるようになりましたね。スタッフの作業日報としても振り返られますし、出力データから機械の稼働状況を分析して、稼働が集中する時期と稼働が少ない時期を平準化することで機械を効率よく使えるようになりました。」

– 最後に、アグリノートへのご意見・ご要望をお聞かせください。
「天気、最高気温・最低気温を記録として残したいですね。特に野菜農家さんの多くは最高気温・最低気温は重要だろうと思います。去年の作業と天気の関係を見て検証したいです。
農機の使用内訳についても登録できると嬉しいですね。現状記録できている作業項目と稼働時間の他に、アワメーターや給油量なども入力しておけると、免税軽油の申請に使用する書類の作成業務などもスムーズにできそうです。」
– 貴重なご意見をありがとうございます。
「細かい要望をしましたが、これまでもいろいろとリクエストに対応してくれていますよね。機能もどんどん追加されていますし、YouTubeの動画もよく見ていますよ!新機能の内容や使い方がわかっていいですね。これからも頑張ってください!」
– 激励いただきありがとうございます!本日はお時間をいただきありがとうございました!
(取材:2021年6月10日)