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記録を残すための取り組みが、従業員の成長や販売交渉のためのデータ取得につながりました。

新潟県新潟市株式会社曽我農園

この事例のポイント!

  • GLOBALG.A.P.の認証取得に向けた記録管理を意識
  • 研修を兼ねた記録作業で農業知識を習得。今では農園全体の記録管理を専任
  • 収穫・出荷記録のデータで精度の高い見通しを立て、販売交渉に活用

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「生産と経営」の両輪が回り始めたきっかけはアグリノートだった!? 記録を残す、そして活用するまでの過程を振り返る

農業分野での国家戦略特区にも指定されている新潟県新潟市。その北部に位置する新潟市北区は、県下有数のトマトの生産地として知られています。
今回ご紹介する曽我農園様は、「闇落ちトマト」などの個性的なネーミングやSNSの投稿で度々反響を呼び、メディアを通じてご存知の方も多いかもしれません。インタビューではアグリノート導入からの現在までの約3年を振り返り、記録作成の業務化やバイヤー(商品販売先や卸先など)との交渉における記録データの活用など、興味深いたくさんのエピソードが! 記録を残すことで農場にどのような変化があったのか、曽我農園の代表の曽我 新一様と、アグリノートの管理を担当されている小林 明日美様にお話しを伺いました。

農園の作業内容全般を知ってもらうべく、アグリノートへの記録を業務の一つと位置づけました。

– はじめに、アグリノートを導入されたきっかけからお伺いできますか?

曽我さん: 「長期的な目標として輸出を視野に入れているので、それに向けてGLOBALG.A.P認証取得を意識しました。そのためにも圃場の管理や記録を残すことが必須になると考えたのがきっかけです。
しかしGAP認証に則した管理においては農地や設備上の課題が大きかったので、GAPを先々の目標として見据え、まずはツールに慣れていくためにアグリノートの利用をはじめました。
日々の業務の中で、販売交渉に必要な情報が把握しづらいことを課題に感じていましたし、アグリノートを使っていく中で農場内が見える化され、そういった課題の解決も期待できると思いました。」

– 導入以前と比べて何か変化はありましたか。

soganoen_image-01曽我さん: 「データとして活用できる記録がしっかり残せるようになりました。アグリノートをはじめる前は手書きの作業日誌やEvernote、Excelなどに日々の記録を残していました。しかし『記録をつけなければ』という義務感はあったものの、栽培と経営の両方をこなしながら記録をつけるのは自分には負荷が大きいと実感しました。結果的に継続できなかったので、記録を蓄積するためには記録することを【仕事】として捉える必要があると反省しました。
その後、小林さんが入社したタイミングで、アグリノートへの記録付けを業務として担当してもらうことにしました。終業前の30分を記録付けの時間と定めて、1日の作業内容を入力してもらっています。そのおかげもあり今は継続して記録が蓄積できています。」

– 記録することを「仕事」としたのがうまく行ったということですね。

曽我さん: 「そうですね。記録の蓄積以外にも従業員教育にも効果がありました。農業は未経験だった小林さんに、農場のことを知ってもらう目的も兼ねてアグリノートへの記録を担当してもらったのですが、記録作成を担当制にしたことで小林さんが農園全体の仕事の内容や流れを把握できるようになったので、弊社としては正解だったと思いますね。」

– アグリノートへの作業記録を担当されてみて、小林さんはどのように感じましたか?

soganoen_image-02小林さん: 「自分がやったことが何のための作業で、次にどのようにつながっているのかわかるようになりました。記録は自分が行った作業の他にも、パートさんが作業した分もまとめて入力しています。それによって周りの方々が何をやっているのかわかるので、栽培作業全体が把握できるようになりました。」

 
曽我さん: 「アグリノートへの記録を通じて農業の知識も次第に身に付けてくれましたね。今では作業の流れや組織全体を見渡せるようになり、 農園全体の生産管理を任せられるほどに成長してくれました。自分がやっていることがどう繋がっていくのかが見えるとやりがいにもなると思います。
小林さんに生産管理を任せられるおかげで、私は販売やSNSでの情報発信など別の業務に力を注げるようになりました。生産と経営の両輪が回ることが重要だと考えているので、今はそれができる体制になっていると感じます。」

収穫・出荷記録をもとに収穫量・出荷量の波を予測。バイヤー様とデータに基づく交渉ができています。

– それでは、アグリノートに記録したデータをどのように活用されていますか?

曽我さん: 「バイヤー様との出荷時期と量の交渉に必要な情報を集計・可視化するために、収穫記録・出荷記録のデータをダウンロードして活用しています。バイヤー様との交渉では出荷できる前提で話を進めるので、週ごとや日ごとに収穫・出荷できる量を精度高く把握することが重要です。そのためにも収穫記録・出荷記録のデータから表やグラフを作成して確認したり、カレンダーから定植日や昨年の出荷実績を見ます。
その年の天候によって多少精度は変わりますが、アグリノートに残っている記録から時期による収穫量の変動具合の予測や、いつ頃に何箱出せるのかなど出荷量を判断します。収穫量の波を見て出荷交渉時の参考にしているので、過去のデータはとても重宝しています。」


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– 収穫記録・出荷記録をうまく活用されていますね。他のデータはいかがでしょうか。

曽我さん: 「同じ収穫・出荷のデータになりますが、圃場ごとの収穫量(反収)もチェックしています。砂地のハウスと田んぼのハウスで肥料の量や反収も異なるので、反収が多いハウスは共同選果に出荷し、逆に少ないハウスは高付加価値化できるようにするなど、圃場ごとの計画に落とし込んでいます。他にはGAP認証の取得に向け、農薬の使用履歴を適切に残すことを意識しています。」

収支管理ができるのが理想。生産と経営の両輪が回ることが重要だと考えています。

– 今後はどのようにアグリノートを使っていきたいと考えていますか?

soganoen_image-04曽我さん: 「ハウスごとの原価はうまく出せるようにしたいです。会計事務所と協力して部門ごとの売上は算出できていますが、ゆくゆくは事業の収支までアグリノートで管理したいですね。」

– 最後に、アグリノートへのご意見・ご要望をお聞かせください。

曽我さん: 「今は収穫記録・出荷記録をデータ出力して自力で表やグラフを作成しているので、グラフや表が自動で生成されると良いですね。また、レポートの《記録を見る》画面ではハウスごとでしか出荷記録のグラフを見ることができないので、作付ごとに出荷記録のグラフを見られたら良いと思います。」

– 貴重なご意見をありがとうございます。本日はお時間をいただきありがとうございました!

(取材:2021年7月8日)

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